化学物質管理

基本的な考え方

当社グループの事業は、化石燃料をベースにした塗料やチタンやクロム等特殊な金属・鉱物を含む溶材等を使用します。
しかし、地殻に埋蔵されている物質には限界があります。当社グループは、原材料の効率的な使用、再生可能な代替原料への切り替え、自然の中でありふれた金属・鉱物または自然の中に容易に吸収される物質への変更等に取り組みます。

当社グループが事業活動で使用する塗料や溶材には、キシレンやエチルベンゼン等難分解で自然に異質な物質が含まれています。
しかし、難分解な物質は、排出後、自然の中に蓄積され、自然環境に悪影響を及ぼします。当社グループは、原材料の効率的な使用、各国法令に基づく化学物質排出量の管理、バリューチェーンを巻き込んだサステナブル材料の使用拡大等に取り組みます。

化学物質管理に関する体制・システムについては、環境マネジメントをご参照ください。

指標と目標

化学物質管理に関する目標 FY2050 環境汚染物質材料変更 100% 国内製造拠点の排ガス・排水基準(上乗せ基準) 遵守

実績

取り組み

化学物質の排出量削減は、不良品・不具合の削減、作業の効率化がポイントとなります。例えば、事前検討の徹底による不良防止や標準作業の推進、塗装設備の点検整備による流出防止・飛散防止や集じん装置の点検清掃の徹底、塗装・溶接場所の最適化検討を行っています。
また、日常管理として、PRTR法に基づく取扱量・排出量の把握、パトロールによる設備の保守・点検・確認を行っているほか、化学物質取扱作業者向けの教育訓練を実施しています。

環境汚染物質ゼロ

特化則・PRTR法対象物質を含む原材料から環境にやさしい物質を使用する原材料への変更を推進します。
法令より厳しい自主基準を設定し、排水・排ガスを管理していますが、2023年度は、環境関連法令違反の報告が1件ありました。速やかに原因分析・特定を行い、緊急対策および恒久的対策を講じ、改善報告書を提出しております。

2030年
  • 特化則・PRTR法対象物質30%削減
2040年
  • 特化則・PRTR法対象物質70%削減
2050年
  • 特化則・PRTR法対象物質100%削減
2023年の状況
  • PRTR法に基づく取扱量・排出量の把握、パトロールによる設備の保守・点検・確認、使用効率化推進